島根県浜田市の見晴らしのいい丘に建つ「野原の家」
今回宿泊体験したのは、大阪のYUCOさんファミリー。
家に入ってすぐ室内の雰囲気に魅了されたといいます。
野原の家、外観はスタイリッシュなんですけど、中に入ったらあたたかみのある感じで。そのギャップが素敵だと思いました。床の足ざわりの質感もナチュラルで、部屋には木の香りが漂っていました。『写真で見てたよりいいな!』って思いました。
前日に広島を経由して浜田に到着。広島からは、高速道路「浜田自動車道」を使って1時間半ほどで、想像以上の近さに驚いたとか。
浜田には夕方着いて。
海に近い“はまだお魚市場”でお魚を買って、家で料理して食べました。晩ごはんのメニューはノドグロのアクアパッツァ、牡蠣の酒蒸し、鮎の塩焼き、カレイの唐揚げ……
浜田ならではの海の幸をふんだんに楽しみました。
キッチンは横幅が広くて使いやすかったです。頑張って何皿も作ったのでいろんな作業を同時にやらないといけなかったんですけど、作業スペースが広いのは本当に助かりましたね。あとガスコンロなのも嬉しかったです。大阪の家はIHで火力が弱いから揚げ物が美味しくできないのですが、ここはガスだったので、とてもおいしく作れました。
野原の家は26帖のLDKの中にオープンキッチンがあり、リビングの中央に階段が付いているスタイル。この造りが絶妙なのだとYUCOさんは語ります。
オープンキッチンなので食事を作りながら子供を見られるのは助かります。
あとすごくいいなと思ったのはリビングの構造。階段の壁の高さに段差が付いてるので、壁の向こう側とこちらで空間が分けられるんです。同じ空間にいるのにプライベート空間としても使用できるのは魅力的ですね。
あと階段部分を囲んで一周できるので、どちらからでも行けるのも便利。
YUCOさんのお仕事はグラフィックデザイナー。
自らデザインを手掛けるほか、
ディレクターを務めたりデザイン専門学校で講義を行ったりするほどの実力派。それだけに家のデザインは気になるよう。
外観からして面白いですよね。一面だけ壁に木を使っていて、それも経年したような素材の木。屋根が斜めになってるのも遊び心があって好きです。この斜めの屋根ってデザイン面だけじゃなく、機能面でも意味があるように感じました。
屋根が斜めになってることで2階のリビングは天井の高い部分と低い部分ができて、天井が高いところは開放感が感じられて、低いところは落ち着ける――ものすごく考えられた造りだと思いました。
他にもデザイナーならではの視点が。
デザイン的に素敵だと思ったのは、窓の形がシンプルな正方形なところ。普通に生活してるとカーテンやブラインドで見えなくなっちゃうんでしょうけど、昨日寝室にいる時に窓を見たら向こう側に満月に近い月が出てて、まるで額に入れられた絵を見てるような気分になったんです。美しい空間だなって思いましたね。
もし自分が住んだらどんな感じのインテリアにしよう?
そんなイメージが膨らむのも楽しいところですね。
もとの造りがシンプルなのでナチュラルであたたかい空間にもできるだろうし、家具次第ではスタイリッシュにもできそうだし。アレンジの幅が広いと思います。私はスタイリッシュな空間が好きなので、アイアン素材の家具とか置きたいですね。逆にあまりものを置かず、ミニマルな感じに仕上げてもいいかも!
もちろん野原の家のウリである性能面にも大満足。
特に「ZEH」を超える「HEAT20・G1」レベルの断熱性能は非常に快適だったといいます。
私は高断熱住宅は今回が初めてで。昨日はまだ夜が寒かったけど、それでも快適にすごせました。
嬉しかったのはエアコンから出る暖房の風が直接当たらないこと。エアコンは1台しかないのに、家の基礎自体を断熱してるおかげで、その熱が基礎の下に送られて家全体をあたためてくれるんですよね。だから常に空気がいいというか、家の空気が澄んでいる気がしました。おかげで寝ている時にノドが痛くなることもなかったです。
2階リビングから続く広々○帖のウッドデッキに出て、おおはしゃぎの涼功(りく)くんにママも満足そうでした。
高台にあるので眺めがすごくいいですね。周りに適度にお家があるので安心感もあります。
マンションは住み心地はいいんですが、『もっとこうだったらいいのに!』って思う部分もたくさんあって、いつか自分の好きなように作れたいいなと思うんです。
なにより子供が大きくなるにつれて、今のままだと窮屈でしょうからね。仕事があるので今すぐ浜田に拠点を移すわけにはいかないけど、こんな別荘があったらめちゃくちゃいいなと思います。あ、二拠点生活なんて最高ですね!
今回1階は寝室にしたんですけど、下に3部屋もあるので仕事部屋にしたりいろんな使い方ができそう。今は大阪でのマンション暮らしですが、いずれは野原の家のような広くて自然環境のある理想的な一軒家に引っ越すことも考えています。