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リノベーションとは?

2023.06.15 技術・性能

リノベーションとは?

リノベーションとは「機能性」や「価値」を再生するため老朽化された部分を改修・プラスαすることです。場合によっては新築の時よりも優れたデザイン性・構造に再生し、生活を向上させることができます。

例えば機能面では電気やガス、水周りの部分など家に住んでいて数十年経つとかなり老朽化され、使用しづらくなってしまうことがありますが改修することでより使いやすくしたり、美しいデザインに変えることをリノベーションと言います。

「価値をプラスする」と認識しておくとわかりやすいです。

リノベーションとは?

リフォームとリノベーションの違い

よく耳にする「リフォーム」と「リノベーション」の違いはなんでしょうか。明確に規定された違いはありませんが、似ているようで少し意味合いが異なるので覚えておきましょう。

リフォームとリノベーションの違い

リフォームとは

リフォームは原状回復のための修復を行うことです。
以前の家の状態に戻すために綺麗に修復することを指します。例えば汚れた床や壁紙の張り替えやライフラインの部分の取り替えを行うことをリフォームと言います。対してリノベーションは回復に加えてプラスαされるイメージです。

リフォームのメリット

  • 基本的に修復を行うだけでプラスαで作業を行うわけではないのでリノベーションに比べると工事のコストを抑えることができます。またその工事の期間も短期間で終わらせることが可能です。
  • また、リフォームは基本的な間取りの変更などは変更せず改修のみなので家具の配置の変更も困らず機能面も変わらないので今までの暮らしと大きく変わることはなく生活に馴染みやすいです。

リフォームのデメリット

  • 表面的な修復となってしまうので、実際どれくらい老朽化が進んでいるかといった深い強度や配管などの部分の状態確認が行えない場合が多いです。
  • また、表面的な部分のみの改善となるので、リフォームを行なって数年経過するとまた新たに改修しないといけない恐れがあります。
  • デザインの大幅な変更・機能面の変更の自由度はあまりききません。基本的に表面的な改修やライフラインの取り替え作業になるのでそれ以上の作業は行うことが難しいです。

リノベーションのメリット

1.自由なデザイン変更ができる

スケルトンの状態から改修を行うことができるのでデザインを大幅に変更することができます。暮らしのスタイルに合わせて変えることができるので、長く住み続けたい方におすすめです。

2.機能面が向上できる

老朽化したライフラインがより使いやすく機能を高めることができるので、常に暮らしやすさを追求することができます。小さい子どもとの暮らしや子供が独立し夫婦での暮らし、年を重ねて高齢になった時の暮らし、その時その時で自分の身体に適した機能向上ができるのがリノベーションのメリットです。

3.資産価値が減りにくい

新築と比較すると中古住宅はコストを抑えて購入することができ、購入後も価格の落ち方は緩やかな場合が多いです。また、リノベーションを行うことによってよりデザイン性や機能面を高めることができるので価値を高めることができ、資産価値の下落も少なく、次の世代へも引き継ぎ続けることができます。

4.環境にやさしいエコな住宅にも

リノベーションはスケルトンの状態から改修を行うことも可能なので「夏は涼しく、冬は暖かい」断熱性を高めたり、太陽光発電を使って光熱費の削減をすることもできます。

リノベーションのデメリット

リノベーションのデメリット

1.入居まで時間がかかってしまう

老朽化している建物のリノベーションの工事は改修の規模にもよりますが一般的にリフォームよりも時間がかかります。例えば中古物件を購入した後、リノベーションを行ってからとなると住むまで数ヶ月〜長いと1年以上かかってしまうことがあるので、すぐに住みたいという方にはおすすめはできません。

2.コストがかかる可能性がある

デザイン面や機能面をプラスαで改修すると単純に修復するだけではないので時間と同様にコストもプラスでかかってしまう可能性があります。しかし新築住宅よりは大幅にコストを抑えることができるので、自分の住みたい住宅とコスト面を合わせて相談しながら検討しましょう。

3.耐震性や耐久性の問題

老朽化が進んで築年数の古い中古住宅は耐震性や耐久性が衰えているため、リノベーションを行う場合は耐震補強のための工事も含めて行わなければならない可能性があるため、その分より時間やコストがかかってしまうことがあります。

4.ローンの理解をしておかなければならない

リノベーションやリフォームを行う場合のローンは「リフォームローン」と「住宅ローン」の2種類あります。リフォームローンのメリットはローンの審査が通りやすいのですが借りれる金額が少ない上に金利が高く、返済の期間も短いです。住宅ローンは借りれる金額も多く、金利も低いのですが審査が通りにくいのでその点を理解した上で検討する必要があります。

リノベーションとリフォームのコスト相場は?

実際にリノベーションとリフォームでどのくらいかかるコストに違いが生じるのでしょうか。

リフォームにかかるコスト相場

工事を行う場所や規模感によって異なりますが、一般的にリフォーム箇所が多い相場です。

  • 洗面所のリフォーム:20〜30万
  • トイレのリフォーム:20〜40万
  • 浴室のリフォーム: 100〜120万
  • キッチンのリフォーム:100〜150万
  • ダイニングやリビングのリフォーム:60〜450万
  • 床や壁の張り替え:15万から
  • 屋根や外壁のリフォーム:50〜120万

リノベーションにかかるコスト相場

  • 戸建のスケルトンからのリノベーション:600〜900万程度
  • 戸建のスケルトンからのリノベーション+拘りが強い場合:1000〜1200万程度

上記に加えてデザイン設計(50〜120万程度)など諸費用がかかったり、リノベーション期間は別の住まいを用意しなければならないのでその分の家賃も必要になります。

トータルで考えた際にそれぞれのニーズによってリノベーションが良いのかリフォームが良いのか変わってきます。ご自身で判断が難しい場合は工務店などプロに相談してみてください。

リノベーションの流れ

リノベーションにはかなりの期間を要する場合が多いので入居までのスケジュールを予め踏まえた上で考えましょう。

①物件を探す

現状の家のリノベーションではなく、中古物件を探す場合はサイトや実際に工務店へ相談しながら物件探しを行います。その際に注意すべき点は「築年数」「耐震性」「建物の検査はされているのか」その他にも「立地は住みやすい場所なのか」「ニーズに合った暮らしができるのか」気になる点があれば安心安全にリノベーションを行うためにも予め確認しておきましょう。

②リノベーションの依頼

物件探しをしながらリノベーションを依頼する会社を探しましょう。物件探しからリノベーションまでトータルでサポートしてくれる工務店があると、リノベーションをスムーズに行うことができます。

③お見積り・契約

間取りやデザイン、機能面、工事のスケジュールや予算を決めて実際に要望通りのリノベーションが可能か現地の調査を行い最終決定します。

④「リフォームローン」「住宅ローン」の申請

ローンを借りる場合は契約の前にある程度調べたり審査しておく必要があります。そして契約後申請の作業を行います。しかし借りれる金額の問題や返済期間、審査が通りにくい場合もあるので実績があり金融機関と信頼も厚い工務店を選びましょう。

⑤引き渡し

リノベーションの規模感にもよりますがスケルトン状態からフルリノベーションを行う場合は6ヶ月から長いと1年以上かかる場合があります。リノベーション完了後は実際に施工に問題がないか確認した後に引き渡しとなります。入居後の保証・アフターフォローに関しては契約の前に確認しておきましょう。

まとめ

リノベーションはリフォームと異なり大掛かりな工事になるので、工事の期間を要する場合やコストもかかってしまうケースが多いですがその分、よりデザイン性や機能性を高め、長期的に暮らせる安心安全の家で住むことができます。